COLUMN / 制度・将来の管理

東京都の墓じまい費用と改葬手続き|準備の順番・内訳・見積もりの見方

墓じまいと改葬の準備・東京都の手続きを説明するイラスト

遠方の墓を管理している親族から相談を受け、墓じまいを考え始めた方へ。東京都の一律相場と断定できる公的な料金表はないため、制度上の確認事項と説明用の費用モデルを分けて、見積もりの比較方法まで整理します。

公開日:2026-08-08 更新日:2026-08-16 執筆:やすらぎ墓苑案内編集部

墓じまいとは、現在の墓所を返還し、墓石を撤去して遺骨を別の場所へ移す一連の手続きです。

東京都で考える場合も、最初に見るべきなのは「撤去費はいくらか」だけではありません。現在の墓地の返還条件、改葬許可、移転先の受入れ、親族との合意をそろえてから、工事と供養の見積もりを比べます。

このページでは、公的に確認できる制度、施設や寺院へ確認する事項、金額を比べるための説明用モデルを分けて掲載します。説明用モデルは東京都の相場を保証するものではありません。

BEFORE HAKAJIMAI

先に確認する6項目

  1. 現在の墓地の管理者と返還条件
  2. 納骨されている遺骨の人数・状態
  3. 移転先の墓地・納骨堂・永代供養墓
  4. 現在の墓地を管轄する自治体の改葬手続き
  5. 撤去、運搬、供養、納骨、返還にかかる費用
  6. 親族の合意と、手続きを進める代表者

現在の墓地の管理者へ先に相談する

寺院墓地、民営霊園、公営霊園では、返還の方法、墓石撤去の条件、必要書類、費用の扱いが異なります。

名義人、管理費の支払い、納骨証明などの確認が必要になることもあるため、契約書と管理者の案内を確認してください。

移転先を決めてから改葬の手続きを進める

遺骨を移す先が決まっていない状態では、必要な書類や手続きの流れを確定できません。

一般墓、樹木葬、納骨堂、永代供養墓のどれにするかだけでなく、個別安置の期間、合祀の条件、参拝方法、管理費、納骨時に必要な書類を確認します。

移転先のお墓の種類を比べる

東京都の改葬許可申請の順番を確認する

改葬許可は自治体の案内を確認する

厚生労働省は、埋葬した遺骨を別の墓地や納骨堂へ移す改葬について、市町村長の許可が必要と説明しています。

東京都内でも、現在の墓地がある区市町村によって様式、提出先、添付書類、手数料の扱いが異なる場合があります。別の自治体の申請書をそのまま使わず、現在の墓地の所在地から確認してください。

確認先を3つに分ける

制度・申請は現在の墓地がある自治体、墓所の返還条件は現在の管理者、移転先の受入れは新しい施設へ確認します。三者の情報を一つに混ぜないことが、書類の差し戻しと工事日のずれを防ぎます。

東京都の墓じまい費用は、項目を分けて確認する

墓じまいの費用は、墓石や基礎の撤去だけで決まりません。運搬・処分、閉眼供養、遺骨の取り出し、離檀に関する費用、改葬先での納骨や法要などが別々に発生することがあります。

東京都全体に当てはめられる公的な一律料金はありません。墓所の面積、石材の量、参道の幅、重機の可否、寺院墓地かどうか、移転先の種類によって金額が変わるため、広告の総額だけで判断しないでください。

この記事の金額表示について

当サイトには墓じまい契約の独自集計データがないため、東京都の相場として断定していません。以下の数字は、見積もりの項目と合計方法を理解するための説明用モデルです。実際の依頼前には、現在の管理者・寺院・移転先・業者へ個別に確認してください。

お墓の費用を項目別に確認する

親族と「どこへ移すか」を先に話し合う

墓じまいは、管理の負担を減らすだけでなく、遺骨の移転先とお参りの方法を変える手続きです。

移転先の場所、個別安置の期間、合祀の時期、費用負担、将来の管理者を、親族と共有してから進めます。合意が曖昧なまま工事日を決めると、遺骨の移転先や法要の方法でやり直しが起きます。

PUBLIC INFORMATION

改葬の制度や必要書類は、現在の墓地がある自治体と、厚生労働省の法令本文を確認してください。

厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律」

墓じまい・改葬を進める順番

  1. 親族で移転先の方針を決める

    一般墓、樹木葬、納骨堂、永代供養墓など、安置期間と将来の管理者を確認します。

  2. 現在の墓地管理者へ相談

    返還条件、埋葬証明、必要書類、撤去期限、指定業者の有無を確認します。

  3. 移転先の受入れを確認する

    受入証明など、移転先が発行する書類と納骨日を確認します。

  4. 自治体へ改葬許可を申請する

    現在の墓地がある区市町村の様式・提出方法・手数料に従います。

  5. 閉眼供養・遺骨の取り出しを行う

    寺院・管理者・石材店の役割と日程をそろえ、許可証の扱いを確認します。

  6. 墓石を撤去し、墓所を返還する

    撤去範囲、処分、運搬、整地、追加料金を見積もりに明記します。

  7. 移転先へ納骨する

    改葬許可証などを移転先へ提出し、納骨・法要を行います。

書類の役割と東京都の改葬申請を詳しく見る

説明用モデルで見積もりの合計方法を確認する

次の3例は相場表ではありません。見積書の項目が抜けていないかを確認するためのモデルです。数字は説明のために置いたもので、実際の契約金額や当サイトの提供価格ではありません。

モデルA・撤去のみ撤去・整地25万円+閉眼供養3万円+遺骨の取り出し3万円=31万円。移転先の費用、運搬・処分の別料金は含めません。
モデルB・納骨までモデルAの31万円+移転先での納骨・法要20万円=51万円。新しい墓所の使用料や墓石は別計算です。
モデルC・条件が難しい場合撤去・処分50万円+閉眼供養5万円+取り出し5万円+移転先50万円=110万円。狭い通路や大型墓石などで工事費が上がる想定です。
別途確認する項目改葬許可の手数料、埋葬・受入証明、離檀に関する費用、運搬距離、追加の法要・納骨費用は、自治体・管理者・移転先・業者へ個別に確認します。

見積もりを取るときの比較表

同じ墓所でも、撤去工事だけを安く見せ、処分・運搬・整地・遺骨の取り出しを別項目にしている場合があります。最低2社に同じ情報を渡し、税込かどうかと追加条件までそろえて比較します。

現場条件区画の広さ、墓石の数、参道の幅、階段、車両・重機の進入可否、墓所までの距離。
工事範囲墓石・基礎の解体、石材の運搬・処分、整地、残置物の処分、墓所返還まで含むか。
遺骨・供養取り出し、洗浄・乾燥、骨壺、閉眼供養、移転先での納骨・法要を誰が担当するか。
追加条件雨天延期、遠距離、階段作業、指定石材店、キャンセル、許可証が間に合わない場合の扱い。
契約前の最終確認

「墓じまい一式」と書かれている場合は、撤去・処分・運搬・供養・行政手続き・移転先の納骨のどこまで含むかを分解して確認します。口頭説明だけで決めず、作業範囲と追加料金を見積書に残してください。

FAQ

よくある質問

墓じまいを決めたら、最初にどこへ連絡しますか?

現在の墓地の管理者へ返還条件と必要書類を確認し、並行して移転先の受入れ条件を確認します。撤去業者への依頼を先に確定しないことが重要です。

改葬許可はどこで取りますか?

改葬を行う場合は、現在の墓地がある市区町村の案内に従います。厚生労働省は、改葬に市町村長の許可が必要と説明しています。

墓じまいの費用は東京都ならいくらですか?

東京都全体で一律に適用できる公的な相場はありません。墓石の撤去、閉眼供養、遺骨の取り出し、離檀に関する費用、移転先での納骨などを分け、現地条件を含む見積もりで確認します。この記事の金額は相場ではなく、項目を比較するための説明用モデルです。

改葬許可はどの自治体に申請しますか?

原則として、現在遺骨が埋葬・収蔵されている墓地の所在地を管轄する市区町村へ申請します。自治体ごとに様式や添付書類が異なるため、現在の墓地がある自治体の案内を確認してください。

離檀料は必ず支払うものですか?

一律に決まった公的料金ではありません。寺院墓地では契約や寺院との関係、これまでの相談内容によって扱いが変わるため、金額を先に決めつけず、返還条件や法要のお布施と分けて確認します。

SOURCES & CHECK DATE

参考・確認先

本文の制度・施設例は、以下の公開情報を確認して整理しています。料金や募集状況は更新されるため、申込前に最新案内をご確認ください。